ハンナリーズの観客動員はなぜ伸びないのか
バスケの話題を語りたいと思ったところ、ツイートするには少し長くなりそうだったので、平成最後の夏だというのに今さらブログを開設に至りました。専門家でもなんでもないただのバスケ好きの戯言にはなりますが、良ければゆるーくお付き合いください。
さて、今回私が語りたかった話題はこちら。
「ハンナリーズの観客動員はなぜ伸びないのか」
ハンナリーズブースターの積年の悩みについて考えていきたいと思います。
ハンナリーズ観客動員の現状
ご存知?の通り、ハンナリーズの観客動員数はリーグ底辺に位置し、リーグ初年度は18チーム中最下位、昨シーズンは若干動員数を伸ばし16位。微増したとはいえ、昨シーズンは地区2位の成績でCSにも出場したことを考えれば寂しい数字です。
しかも、京都はほぼ全試合地域住民へのチケット割引(2階自由席半額以下)を行っており、また一部の試合では協会登録者(ミニから社会人)への無料チケットの配布もあったので、元々少ない動員数の中に定価でチケットを購入していない観客が少なからずいることになります。
ちなみに、今シーズンのホームゲームの動員数を見ていくと…
(※下記ブログを参照させていただきました。勝手にすみません;;)
2500人を超えた試合は6試合あり、そのうち5試合は3000人以上、4000人以上入った試合も1試合ですがありました。もちろんこの6試合には理由があります。
①10/29 対島根戦(2879人) 協会登録者への割引チケット
②③3/3.4 対栃木戦(3062人・3528人) スター田臥効果のドル箱試合
④4/1 対琉球戦(4207人) 協会登録者への無料チケット
⑤⑥4/21.22 対横浜戦(3537人・3042人) ホーム最終戦。一部地域の小中学生無料DAY
スター田臥恐るべし。まだまだ唯一無二の存在でしょうか。
まあ理由があれば一応人が集まるので希望はあると言えなくもないですが、なかなかリピーターには繋がっていません。
人気上位チームである千葉や栃木、同じ西地区の琉球とは一体何が違うのか。
今回は、スター選手の存在や運営のマーケティング能力の差という問題は一旦置いといて、ハンナリーズ及び京都のバスケ界が抱える根本的な問題について考えていきたいと思います。
※あくまでいちブースターの勝手な考察です。
京都バスケ界が抱えるミニバス問題
ミニバス問題と少し大げさに書きましたが、ミニバスの指導法が悪いとか体罰が横行しているといった話ではありません。そもそも、私は京都で生まれ育ちはしましたが、ミニバスのチームに入ったこともないのでどういう雰囲気なのかすらよく分かっていません。
「ミニバスに入ったこともないのに問題を語るな」と怒られそうですが、私がミニバスに入っていなかったのにも理由があり、それがこのミニバス問題にも繋がっているのです。
http://www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/athlete_2017.pdf
http://www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/team_2017.pdf
この2つの表はJBAのサイトで公開されている、2017年度の都道府県別競技登録者数と登録チーム数です。この表を偶然発見して今回の記事を書くに至ったわけですが、ぼーっと見てるだけでもなかなか面白い。基本的に人口の多い地域が競技人口も多いわけですが、意外なことにクラブチームの競技者は京都は全国で2位だったりします。
話しを戻してミニバスですが、京都のミニバス人口・チーム数を見てみると
競技登録者 1496人(全国41位)
登録チーム 71チーム(全国41位)
京都府の人口から考えてもかなり少なく、B1チームがある都道府県の中で一番低い数字です。私がミニバスに入らなかったというのも、単純に近所にチームがなかったからでした。
なぜこれほどミニバス人口が少ないのか。
ミニバス問題と煽っておいて恐縮なんですが、正直私には理由が分かりません。クラブチームが多い理由も含めて、詳しい方がいれば教えていただきたいです。
しかし、このミニバス人口の少なさがハンナリーズの観客動員が低迷している大きな要因の1つだと思うのです。
ミニバス人口と観客動員数の関連性
Bリーグのメインターゲットかは分かりませんが、やはり観客として一番取り込みやすいのは親子、特にお子さんが小学生の親子ではないでしょうか。
バスケが好きな子どもたちは、やはり身近なプロの試合を見たいものですし、小学生の子どもが行くなら必然的に親もついていく必要があります。小学生ならチケットも安く負担も少なくてすみますし、その分子どもたちにグッズを買ってあげたりもするでしょう。
中高生にもなると親子で出かける機会は減り、部活に入っていればBリーグの観戦よりも練習等の比重が大きくなります。
あと余談ですが、中高生ぐらいから先輩等の影響でNBA勢が幅をきかせます。Bリーグが始まった現在はそこまででもないでしょうが、私が学生の頃はJBL(当時のトップリーグ)を見ている人間はマイノリティであり、共有できる相手もおらず、DUNK SHOOT(NBA専門誌)を堂々と広げる仲間を横目に、迫害されないようこそこそと月バスを読む青春時代でした。
※当時、私の憧れは三菱の沖田選手でしたが、「誰やねん」と言われるのを恐れ仲間内ではジェイソン・キッドファンで通していました。沖田選手すみません…。
大学生以上のいわゆる大人になると、いろんな娯楽がある中でBリーグを選択してもらうのはなかなか難しい。そこをどうするかも大きな課題ですが今回は置いておきます。
とにかく小学生です。ただ、小学生といってもバスケ経験のない子どもたちがいきなりBリーグを観るかといえばなかなか難しいでしょう。プロ野球やJリーグに比べれば、まだまだバスケは観るスポーツとして身近なものだとはいえません。
だからこそのミニバスなのですが、京都はこの人口が少ないわけです。
しかも、京都のミニバスチームの分布を調べると、ハンナリーズアリーナの観戦圏ではない京都北中部地域に4割近いチームがあります。人口で言えば京都市の1/3にも満たないにも関わらず、京都市内のチーム数とほとんど変わりません。
そもそもミニバス人口が少ない上に、ホームタウンにチームが少ないので、この層を掘り起こそうにもすぐに限界がきてしまうというわけです。
ミニバス問題の解決とハンナリーズ観客動員増に向けて
この問題の解決するには、ハンナリーズの努力だけでは不可能であり地元協会の協力が不可欠です。ただ、社会人が趣味のクラブチームを作るのとは違い、ミニバスチームの結成は子どもを預かり指導する信頼できる指導者の確保や、保護者の協力も必要になってくるためそう簡単なものではなく時間もかかるでしょう。
しかし、今後Bリーグが拡大していく中でハンナリーズが生き残っていくには、中長期的な視点でバスケ人口の裾野を広げていくしかありません。バスケット教室なんかもどんどん開催し、地域のバスケット熱をもっと高めるなど、ちょっとしたことから京都バスケ界を盛り上げていく必要があります。
そしていつかは「新アリーナが必要だ!」といえるようなチームになりますように。
今回はミニバスに焦点を当てたため、運営側への不満や、他チームの創意工夫には触れませんでしたが、今後の参考にしたいので、日頃ハンナリーズに対して感じていることなど気軽にコメントいただければ幸いです。他チームブースターのみなさまの意見もお待ちしてます。
ちなみに、
・B1チームがあり
・ミニバス人口は京都とほとんど変わらない
・実際の人口は京都の半分以下
というのが富山県なんですが、富山グラウジーズの平均観客数は京都より700人も多いです。
きっとこの700人は宇都くんのファンなんだと思いたい。そういうことにさしてください。